2018年2月20日火曜日

SIGMA専用のバッテリーケース



皆さま、こんにちは。

スーパーのレジで先に会計している人の革財布が気になってしまいます。

革職人・鶴革です。


たまにはブログで作品紹介をしたいと思います。


今回オーダー頂いたのはレンズメーカーでもお馴染みのSIGMAのバッテリーケース。


レンズにバッテリー?


と思ってしまいますが、SIGMAは自社製のコンデジや一眼のボディも扱っているんです。


そんな、SIGMAのコンデジを購入されたお客様からの依頼品。


純正は合皮のマジックテープな仕様なので、これを革にしたいとのこと。


ちなみにこれがお客様から最初の相談で送って頂いた画像。





これを革に!


やり取りの中で色々悩まれましたが、結果的に依頼主様がお気に入りのトスカーナ(イタリア)で決定。

いつものように職人を召集

今回は純正をベースにという事なので、純正ケースをバラして型紙を起こしました。



小さいパーツはストラップベルトのループ。


純正品は切り込みでストラップを通す仕様になってましたが、こっちはループを縫い付ける仕様にします。


ベルトループには2603(ツルレザー)

革漉きで出た革クズの山・・・・




手縫いの醍醐味でもある仕上げの糸きり。


そういうわけで完成しました。





イタリアの高級ヌメ革が4色並ぶ様子が、まるでイタリアの車が並んでいる様子と被って見えてしまう鶴革でした。

もちろんヴィンテージカーですよ。

参照元

2018年2月16日金曜日

落札者が“代行業者”だった!どうすれバイイー!?


先日出品していた、ミニカードケース。


過去最高のウォッチ数とアクセスを叩きだして無事に落札された。







普段は落札されても相手の評価をチェックすることはあまりしないのだが、今回は少し違った。

先方のIDに妙な胸騒ぎを感じだからだ→buyee_00**



バイイ...?



どこかで聞いたことある名前だな。


評価一覧をのぞくと・・・


非常に悪い評価がある!



81件も!


しかもここ数週間の取引でも悪い評価をつけられているし。



でも非常に良いは約24,000件。


比率で言えば、大したことは無いのかも知れない(もっとひどい出品者もいるし)
でもやはり気になるし気分が悪い。


とりあえず検索をしたら落札代行業者ということが判明した。


しかも予測変換で「バイイー トラブル」って出てるし。大丈夫かな。


・バイイー


バイイーは国内に倉庫を構えていて、落札した品物は落札を依頼した本人に届けられるらしい。


主に海外に。


だから、こちらはどこの誰が購入したのか分からない仕組み。


ヤフオクは私も含めて海外発送を対応していない出品者がほとんどだと思う。


つまり、それをバイイーは落札(入札は本人)を代行して海外発送までを請け負ってやっているのだろう。


もちろん落札者はその分の手数料や配送料を払って。


お!

ということは。


私の商品が海外進出を果たしたのか!


アジア?ヨーロッパ?


だとしても、検索をするとこれだけ評判の悪い掲示板のスレッドや記事が出てくるのはいかがなものか。よほど嫌な思いをした人がいるのも事実。



ああ・・どうしよ、どうしよ~


と、悩んでいるとオークション終了後20分ほどで先方からメッセージがきた!


いかにも業者です的なテンプレメッセージ。


おお!早いじゃないか!とひとまず安心・・・



いや!支払いが遅いって評価にもあったし、まだ安心出来ないぞ!!


♪ピロリ~ン(メールの音ね)


まさかの、その数分後には、支払い完了のお知らせが来た!


ここでもご丁寧な業者風テンプレと思われるメッセージが添えられていた。


あれ、評判と違うぞ。



そっか、あまりにも悪く言われ過ぎたから担当者が変わったのか?


いずれにしても今回はお金のトラブルが無かったのでしばらく様子を見守りましょう。


今後も上手くお付き合いが出来れバイイーよね。



buyeeを利用して日本のショッピングサイトから買い物をして紹介している、
ユーチューバーを発見!!


いつか鶴革工房の商品も紹介してもらえるかな

2018年2月11日日曜日

革仕事を時給換算してみた・・・


今年も確定申告の時期がやってきました。


昨年の売上は約90万円(一昨年とほぼ同じ)


粗利(売上総利益)は約50%。


必要経費を差し引くと・・・・


〇×□▲※☆◆◇※!!


実際私のようにサラリーマンをしながら、革仕事をしている人と比べた事がないので、
この売り上げ金額が凄いのかどうか分からないです。


もう少し粗利はあってもいいのかな・・・


ただ、3年前から比べたら、facebookやインスタ・ヤフオクの効果でグンと売上が伸びました。たくさんのお客様との出会いも(直接は会ってないけどw)あり、感謝の気持ちで一杯です。

そんな私も昨年から確定申告をし始めた訳ですが・・・


過去の記事

サラリーマン必見!副業革職人が確定申告をしてきた話


ふと思った事がありました。


俺、時給いくらなんだろ?


そういうわけで計算してみました。


私の革労働条件で。


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1日の作業時間は朝4時から6時までの2時間

2時間×5日=10時間

週1回の本業休みの日は5時間


1週間のうち、革休みは1日だけ


1週間の革労働時間は15時間(6日間)


でも、あくまでも製作するための作業時間ですね、お客様との打合せ(メール)のやりとりも革仕事時間に含めればもっと働いてる事になります。


打合せ分は月5時間ほどプラスしておきましょう。


月間の作業時間は15時間×4週=60時間+5時間(打合せ)


私の革労働時間は月65時間となりました。


次に売上90万円に対して粗利50%なので、総利益は45万として。


で、45万円を12ヶ月で割る。


月平均売上利益は37,500円


これを労働時間で割ると・・・


37,500円

÷

65時間



5・・・7・・・7円


ごひゃくななじゅうななえん?


577円!!


コンビニよりも安かったのか・・・


これが会社だったら完全にブラックだわ(笑)。


ハンドメイド仕事は割りに合わないとは良く言われますが・・・

とほほな結果でした。

尚、この結果のせいで私の作品作りにおけるモチベーションや品質が下がる事は一切ございませんのでご安心下さいませ。


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この際、せっかく時給換算をして気づいたこともあったので、どうすれば時給を上げられるか私の考えをまとめてみました。

これから、革製品を作って売ってみたいなと考えている人の参考にもなればなと。


1.革の種類(色)を限定する

当工房の場合、可能な限りお客様が希望する革の色を用意しているので、その都度、切り革を購入しています。在庫を抱えるリスクが無いメリットがある反面、半栽(1枚革)で購入するよりも高い!デシ単価が約3倍に跳ね上がります。つまり取り扱う革の色や種類を限定して、半栽で購入すれば材料代が約1/3に


2.オーダーメイド販売をやめる

定番化アイテムを決めて、それをひたすら量産して販売する。
同じ物をたくさん作れば製作時間も必然的に短縮されます。例えば今まで1個作るのに1時間費やしていたのが、1時間で3個作れれば、生産コストは1/3になりますね。
欠点は作ったとしても、売れるまで在庫になってしまうこと。実店舗を持たないスタイルには向かないのかも知れません。


3.完全受注販売にする

上記の内容と少しかぶりますが、定番化アイテムを決めたあと、ショッピングサイト等で「ご注文頂いてから製作しますので納期は1~2週間」的なスタイルで販売してみる。


4.価格を上げる

これが一番手っ取り早いかも知れません。粗利を60~70%取れる設定にする。
ハンドメイド作家さんが最初に悩むのは価格の設定ではないでしょうか。
私も悩みました。今でも悩んでます・・・(笑)
売値を決める際にはある程度の相場感は持っていたほうが良いですね。
既出の物を作って売るなら尚更です。同じ材料、同じデザインなら、誰だって名の知れたブランドの物が欲しいです。その上で他社とは違う付加価値を付けて売値を決めましょう。そしてもっと重要なのは売値はやや高めにすること。売値は責任感の表れです。「私はこの値段で責任を持って販売します!」
ただし、今まで販売していた価格から値上げをする場合はタイミングを見ながら丁寧に理解を求めていきましょう。私の場合は増税や材料代が値上げされたタイミングを利用しようと思っています。

5.早朝のコンビニでアルバイトをする

毎朝4時に起きられるんだから、早朝のコンビニアルバイトでもしようかな・・(嘘です)

上記、5点の内容は現時点では実行しようとは考えていませんので、ご安心ください。

2018年2月6日火曜日

iPhoneを分解・・ではなく、純正レザーケースを分解してみた!


先日、職場の後輩がiPhoneのカバーを新調していた。


リンゴマークがきらりと光る純正レザーカバーだ。


さすがの後輩も私(革職人)に気を使っている様子が見え見えなので、


ぜ~んぜん、気にしなくていいよ、どうせ俺にはこのクオリティは真似出来ないからさ」

と、やせ我慢。


「いやいや~鶴革さんは忙しそうだから・・・」


やっぱり気を使われてる・・・


後輩は、元々使っていた純正カバーが経年と落下させてしまった時のキズが気になってしまい、新品に交換したようだ。


「ねえ、今まで使っていた純正カバーもらっていい?」


と後輩に聞くと。


「え、まさか鶴革ロゴを押して出品ですか?」


まったく失礼な後輩だ(笑)


「そんなことしねーよ!!」


こうして、私は後輩から古いカバーをもらった。



そう、分解するために(ニヤリ)


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apple製の純正カバーは見て分かるとおり、1枚革を極限まで薄く漉いて、内側へ折り込んでいる。



しかも背面があたる部分にはフェルトのような素材を貼り付けており、とにかく配慮の行き届いた設計になっている。


少しお高いが、appleファンがこれを選ぶのはうなずける。


公式サイトをみると、商品説明には特殊ななめし加工をしたヨーロピアンレザーと記載されていた。


このエイジングも特殊ななめし加工による物なのだろう。


使い込まれるとリンゴマークが薄くなるようだ。


早速、内側のフェルト生地から剥がしてみると・・・


あ!


ビリッて言った。かなり手ごわい。
そりゃ、簡単に剥がれるようじゃ製品として失格だもんな。


よし、あとは思い切っていくぞ!

どりゃ!


この黄色いモノは両面テープかな?


所々、フェルト生地が残ってるが、剥がし始めの場所を見て驚いた。

継ぎ目が無い!

やはり1枚革で施工されている・・・
フェルトが少し重なっていた部分は継ぎ目とかあるだろうなと思っていたけど。


さあ、あとはゆっくり丁寧に、そっと剥がして・・・・剥がして

剥がれねーー!!カッター入れても手ごわいぞこいつ!!


ガリガリガリ・・・


 ベースが切れちゃったよ。


少しつまんで剥がそうとしても、こんな感じ。

よぉし!こうなったら、部分切り出しだ!

カッターで切り込みを入れて。


角から持ち上げ。


あとはつまんで引っ張れ・・・ない!!


よし!!ペンチで引っ張れば・・・


あ!


ちぎれた。


うっすら残るリンゴの跡がこっち見て笑っているようだ・・・(泣)


この後、真っ二つに裁断をしてみた。



厚みを計測するとベース混みで1.0mm。

つまり革は0.5mmまで薄くし貼り付けられたんだろうな。


革は革漉き機で薄くすることは可能だから、自分にだって作れる!


革漉き機があれば・・・


それよりも気になったのは、ベースに使われている素材。


通常、スマホのカバーはポリカーボネートシリコン、この2種類が主流。


硬いか柔らかいかのどっちかね。


この純正カバーはこの中間素材のような物だった。


柔軟性があり、適度な硬さも備えている。


大した優れモノだ。


本当に恐れ入りました。(ハハ~※ひれ伏す感じ)


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このまま終わるのは悔しいから、昨年の鶴革工房製iPhoneカバーを載せて終わります。



2017年9月のオーダー分より