2018年2月6日火曜日

iPhoneを分解・・ではなく、純正レザーケースを分解してみた!


先日、職場の後輩がiPhoneのカバーを新調していた。


リンゴマークがきらりと光る純正レザーカバーだ。


さすがの後輩も私(革職人)に気を使っている様子が見え見えなので、


ぜ~んぜん、気にしなくていいよ、どうせ俺にはこのクオリティは真似出来ないからさ」

と、やせ我慢。


「いやいや~鶴革さんは忙しそうだから・・・」


やっぱり気を使われてる・・・


後輩は、元々使っていた純正カバーが経年と落下させてしまった時のキズが気になってしまい、新品に交換したようだ。


「ねえ、今まで使っていた純正カバーもらっていい?」


と後輩に聞くと。


「え、まさか鶴革ロゴを押して出品ですか?」


まったく失礼な後輩だ(笑)


「そんなことしねーよ!!」


こうして、私は後輩から古いカバーをもらった。



そう、分解するために(ニヤリ)


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apple製の純正カバーは見て分かるとおり、1枚革を極限まで薄く漉いて、内側へ折り込んでいる。



しかも背面があたる部分にはフェルトのような素材を貼り付けており、とにかく配慮の行き届いた設計になっている。


少しお高いが、appleファンがこれを選ぶのはうなずける。


公式サイトをみると、商品説明には特殊ななめし加工をしたヨーロピアンレザーと記載されていた。


このエイジングも特殊ななめし加工による物なのだろう。


使い込まれるとリンゴマークが薄くなるようだ。


早速、内側のフェルト生地から剥がしてみると・・・


あ!


ビリッて言った。かなり手ごわい。
そりゃ、簡単に剥がれるようじゃ製品として失格だもんな。


よし、あとは思い切っていくぞ!

どりゃ!


この黄色いモノは両面テープかな?


所々、フェルト生地が残ってるが、剥がし始めの場所を見て驚いた。

継ぎ目が無い!

やはり1枚革で施工されている・・・
フェルトが少し重なっていた部分は継ぎ目とかあるだろうなと思っていたけど。


さあ、あとはゆっくり丁寧に、そっと剥がして・・・・剥がして

剥がれねーー!!カッター入れても手ごわいぞこいつ!!


ガリガリガリ・・・


 ベースが切れちゃったよ。


少しつまんで剥がそうとしても、こんな感じ。

よぉし!こうなったら、部分切り出しだ!

カッターで切り込みを入れて。


角から持ち上げ。


あとはつまんで引っ張れ・・・ない!!


よし!!ペンチで引っ張れば・・・


あ!


ちぎれた。


うっすら残るリンゴの跡がこっち見て笑っているようだ・・・(泣)


この後、真っ二つに裁断をしてみた。



厚みを計測するとベース混みで1.0mm。

つまり革は0.5mmまで薄くし貼り付けられたんだろうな。


革は革漉き機で薄くすることは可能だから、自分にだって作れる!


革漉き機があれば・・・


それよりも気になったのは、ベースに使われている素材。


通常、スマホのカバーはポリカーボネートシリコン、この2種類が主流。


硬いか柔らかいかのどっちかね。


この純正カバーはこの中間素材のような物だった。


柔軟性があり、適度な硬さも備えている。


大した優れモノだ。


本当に恐れ入りました。(ハハ~※ひれ伏す感じ)


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このまま終わるのは悔しいから、昨年の鶴革工房製iPhoneカバーを載せて終わります。



2017年9月のオーダー分より












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