2017年10月期のTBSドラマ
池井戸潤原作の陸王をご存知ですか?
池井戸潤原作のTBSドラマといったら、
半沢直樹ですよね。
今回も、もちろん同じく福沢監督の演出。
~あらすじ~
埼玉県行田市にある創業100年の老舗足袋製造会社『こはぜ屋』
年々減少する足袋の売上に危機感を覚えた四代目社長の宮沢紘一は
ランニングシューズ作るという新規事業に挑戦をする。
だが、そこには、想像以上に高いハードルが待ち構えていた・・・
今回の原作がどのくらい面白いかと言うと!
同じく池井戸作品でもあり、ドラマ化もされた、
下町ロケット
+
ルー ズヴェルトゲーム
+
民王
の親子関係を足してから割らずに2を掛 ける面白さ!
池井戸作品にみられる特徴は、
登場人物全員の人物像がしっかりと丁寧に描かれていること 、
それぞれが自分の人生を生きている!
そう感じさせてくれる人物描写が見事なんです。
だから、映像化されてもキャスティングさえ外さなければ、ハズレ はないんでしょうね。
とにかく一人ひとりの言葉に重み深みがあるので、基本的に脚本さ れてても、台詞はほとんど原作通り。
しかし!!
これだけは言えます。
映像は原作を超えられない。
どんなに素晴らしい原作も、演技や映像で表現するには限界がある ということです。
そういった意味でも原作との違いを見比べるのは楽しいです。
池井戸さんはいつも『一人の視聴者として楽しませていただきます 』って言ってますし。
多少、小説とニュアンスが違っても割り切っているんでしょうね。
今回の陸王が、職人にとって、なぜテンションがあがるかと 言うと、
作り手とそれを使う人を結ぶ心の絆、交流が描かれているから!
足の故障をしてしまい、スポンサーからもそっぽを向かれてしまう、マラソン選手の茂木裕人。それでも復活を信じてひたむきに練習に取り組む姿に、自身の姿を重ねる宮沢社長とこはぜ屋の従業員たち・・・
自分たちが作ったマラソン足袋『陸王』で彼を勝たせてあげたい!
そんな熱い思いがひしひしと伝わります。
もちろん、経営者の苦悩や、手段を選ばず、相手を蹴落とそう とするライバル企業、実業団に所属し、再起をかけて立ちあがろう とするマラソン選手、零細企業を助けたいと奔走する銀行員。池井 戸小説には欠かせない要素がふんだんに盛り込まれています。
下町ロケットの時も物作りにこだわる職人の情熱が描かれていましたが、
陸王に登場する、縫製作業をする熟練の職人さんたちの情熱もそれに負けてはいません!
特に平均年齢60歳の縫製化を束ねるリーダーでもある正岡あけみさんのキャラクターがとても熱くて好きです!
実写は誰が演じるのかな~
とにかく、ドラマを見る前に原作を読む事をオススメしたい!良書です。
わたしがこのまま小学生に戻れたら、夏の読書感想文はこれで決まりです!
池井戸先生!!次は革職人の人生を描いた「革王」をお願いします!!
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