昨年の話
「わたし、パパのすきな人知ってるよ」
お風呂上がりの脱衣所で突然、当時小2の娘が話しかけてきた。
「え?」
いきなりの質問に一瞬固まってしまった私。
新しいナゾナゾなのか?
わずか小学2年生の女の子がお父さんにカマをかけているのか?
一体何て答えればいいんだー!!
教えてGoogle先生!
教えてSiri!
小さい娘を持つお父さん!
こんな事言われたら、焦りますよね!?
いや、それは確かに、通勤途中にいつもバス停にいるOLさんが気になったり、
お気に入りの店員さんがいるから買い物するコンビニを限定していたりしてますよ!
男ならだれでも同じじゃないですか!!?
ね!
やましい事は無いんですよ。
それでも焦りますよね?
ほら、お巡りさんを見ると、悪い事はしていないのに少し後ろめたい気持ちになる、あれと同じですよ!
「ど...どうしたの?急に...そんなこと言って」
動揺しているのを悟られない様に私は聞いてみた。
すると娘は、
「ママでしょ」
...って!そうきたか~!!
ここでようやく平静を保てた私は、キリッと
「そうだよ」
と返した。
すると、
「でも、どうしてクレヨンしんちゃんのパパはママがいるのにほかの女の人をすきになってるの?」
「しんちゃんはいいけど、パパ(しんちゃんのね)もいっしょになって女の人おいかけちゃダメだよねぇ」
「あ...ああ、そうだよね」
え?あれ?
つまり最初の質問はクレヨンしんちゃんの話題に行く為の前置きだったのか!
そうか女の子はクレヨンしんちゃんをそういう風に見るのね・・・
そもそも、しんちゃんが綺麗な大人の女性を好きな描写は幼稚園児ではあり得ないことだし、漫画の中の「子ども」を使って大人のオトコの下心を代弁してくれてるんだと思うんだよな。
それで、一緒になってデレデレしているパパ(野原ひろし)を見てママ(みさえ)は、
「男ってやーねー」
と言ってるのだ。
それにしたって、最初の質問方法は無いよな~
娘よ。
もう少し大きくなったら教えてあげるけど、
男はみんな「野原ひろし」なんだよ。
いい意味でね。
最後に野原ひろしのカッコいい名言を1つ。
「しんのすけ。父ちゃんが人生で一番幸せだと思ったのは、お前とひまわりが生まれた時だ。」
あ!
この文章打ってて、思い出した!
娘が幼稚園の時にされた質問、
「パパのたからもの、しってるよ」
「パパのたからもの?」
「わたしとおにいちゃんでしょ」
なんて嬉しいことを言ってくれたもんだから、
「あとママもだよ」って付け加えたのでした。
妻は聞いてなかったけど。